会社見学メールのポイントと例文|依頼からお礼メールまで完全ガイド

会社見学をメールで依頼する際には、ビジネスマナーや効果的な文章構成を意識することが重要です。

本記事では、会社見学の依頼からお礼メールまでの書き方をステップごとに解説します。

実際の例文も交えて、分かりやすく紹介するので、是非ともご参考にしてくださいね!

この記事を書いたのは

井上達也

立命館大学政策科学部卒。
新卒で株式会社マイナビに入社。
自社媒体の営業職を3年半経験。

早稲田大学大学経営管理研究科修了後、株式会社ビーエスシー・インターナショナル入社。
2019年より採用担当者として、2〜3週間のサマーインターンシップを運営中。

会社見学の依頼をする上での大前提

会社見学は、どの企業でもウェルカムというわけではありません。

会社見学を担当するのは採用担当者であることが多いです。
ですが、採用担当者会社説明会、エントリーシートチェック、面接、その他の業務を少人数で行なっているケースが多いです。

そのため、かなり多忙なことが予想され、会社見学の依頼は全て断わざるを得ないという企業もあります。

ですが、ほとんどの企業が断っていると考えると、断られたからと言って嫌な気持ちにならなくてもいいのです。

企業にもよりますが、学生からの会社見学の依頼は、採用担当者にとって嬉しいと感じてくださる方も多いので、本気で興味のある企業に対しては、選考前に会社見学をさせてもらうのがおすすめです。

会社見学メールの基本

会社見学をしたい企業が見つかった際は、電話よりもメールでのアプローチ、依頼がおすすめです。

メールの目的と重要性

会社見学の依頼メールは、企業との初めての接点になることが多く、その後の関係性構築において非常に重要です。

企業の印象を大きく左右する可能性もあるため、失礼のない丁寧なメール作成を心がけましょう。

ビジネスマナーを守る

会社見学の依頼メールは、単なる個人的なお願いではなく、企業とのビジネス上のやり取りの一環ととらえましょう。

誤字脱字のチェックや適切な挨拶、必要な情報の記載など、基本的なビジネスマナーを守ることが大切です。

逆にこれがしっかりできていないと、それが理由で会社見学ができないことも全然あり得るので要注意なポイントです。

件名は簡潔にわかりやすくする

メールの件名は簡潔かつ明確にし、受信者が一目で内容を把握できるようにしましょう。

例えば、「会社見学のお願い」や「会社見学の日程調整」など、具体的な内容を盛り込むことで、相手に分かりやすく、返信しやすい印象を与えます。

会社見学メールの書き方ステップ

ステップ1:件名を設定する

件名には、「企業見学のお願い」や「会社見学の日程調整」など、具体的な内容を明示します。

簡潔で分かりやすい件名にすることで、相手に内容が伝わりやすく、返信率を高める効果も期待できます。

ステップ2:宛先の記入

宛名は省略せず、正式な役職名と氏名を記載しましょう。

企業のホームページや採用情報サイトなどで、担当者の情報を事前に確認しておくことが重要です。

担当者名が見つからない場合は「採用のご担当者様」宛にして、連絡しましょう。

ステップ3:自己紹介と依頼理由

自己紹介は簡潔に行い、見学を希望する理由を具体的に説明します。

自分の素性をしっかりとわかりやすく書いてください。

大学名は当たり前ですが、学部学科はもちろん、どのような勉強、研究、ゼミ活動を行っているかなど、大学内での活動についてしっかりと書かれていると、企業側も安心して対応できます。

また、なぜその企業に興味を持ったのか、どのような点を見学したいのかを明確に伝えることで、相手に真剣な姿勢が伝わります。

会社見学の依頼メール例文

依頼メールの基本例文

以下に、基本的な会社見学依頼メールの例文を紹介します。

この例文を参考に、自身の状況に合わせて内容を適宜修正してください。

件名:〇〇株式会社 採用担当者様 会社見学のお願い

〇〇株式会社
採用のご担当者様

私、〇〇大学 〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。

大学では、〇〇について調査するゼミに所属しており、ゼミ活動の中で貴社に事業について知りました。

現在、少しずつ就職活動を始め、様々な企業様の事業について調べている中、ゼミ活動で知った貴社の〇〇事業について興味が増しており、会社見学をさせて頂けたらと考えております。

貴社の〇〇事業は、〇〇という点で大変興味深く、実際に現場を見学させて頂き、より深く理解したいと考えております。

つきましては、会社見学の機会を頂戴できますでしょうか。

ご多忙の中、大変不躾なお願いとなってしまいますが、何卒ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

署名

返信メールの書き方

実際に見学の依頼メールを送っても、全ての企業から返信が来るわけではありません。

また、返信が来ても、「一律お断りしている」、「特別な見学の機会は設けていない」など断られるケースも多いです。

ただ、就活において興味のある会社であることは変わらないと思いますので、OK、NGに関係なく、迅速に返信を行なってください。

迅速な返信

返信が遅れると、相手に失礼な印象を与えてしまう可能性があります。

こちらからお願いしているため、せっかくいただい返信に対して反応がないと、マイナス評価になり、せっかくの機会が無になります。

これは、会社見学がNGの場合でもです。

選考を受けるにしろ、受けないにしろ、社会人としてしっかりとレスポンスを返すことは非常に重要です。

できるだけ早く(最低でも24時間以内に)返信し、丁寧な対応を心がけましょう。

遅い時間になってしまっても問題ありませんので、当日中に返信するのが望ましいです。

お礼を伝える

会社見学が可能な場合、しっかりと、喜びと感謝を伝えてください。

「ありがとうございます。」だけではダメです。

「お忙しい時期にも関わらず、ご返信ならびに、会社見学の受け入れをいただき、誠にありがとうございます!皆様の業務のお邪魔にならないようにいたしますので、何卒よろしくお願いいたします。」

など、しっかりとした文章を送りましょう。

件名を変更しない

件名をそのままにすることで、一貫性と分かりやすさが保たれます。

メールソフトの基本的な機能で、返信メールの件名に「Re:」がつくので、元のメールとの関連性が明確になります。

いただいたメールには、「返信」ボタンからメールを返すようにしましょう。

会社見学後のお礼メール

会社見学に実際に行かせてもらったら、その日のうちにお礼メールを送ってください。

翌日ではすでに遅いです。

早期にお礼を伝える

見学後、できるだけ早く、当日のうちにお礼のメールを送ることが重要です。

感謝の気持ちを伝えることで、企業、担当者との良好な関係を築くことができます。

お礼メールの書き方

感謝の気持ちを具体的に伝えましょう。

どの点が印象的だったかを具体的に述べると効果的です。

例えば、「〇〇の説明が大変興味深く、今後のキャリアを考える上で参考になりました」のように、具体的な内容を盛り込むことで、誠意が伝わります。

お礼メール例文

以下にお礼メールの具体例を紹介します。

件名:【〇〇大学〇〇】〇〇 〇〇様 会社見学のお礼

〇〇株式会社 〇〇様

本日は、お忙しい中、会社見学の機会をいただきありがとうございました。

〇〇大学〇〇学部の〇〇です。

〇〇事業の説明や、社員の方々のお話を伺い、貴社の〇〇という点に大変感銘を受けました。

特に、〇〇の説明は、私の興味関心に合致しており、今後のキャリアを考える上で大変参考になりました。

今回の見学を通して、貴社への理解を深めることができ、ますます入社を希望する気持ちが強くなりました。

今後とも、貴社について情報収集を続け、将来はぜひ貴社の一員として貢献したいと考えております。

今後、企業説明会や、インターンシップにもお邪魔させていただくかと思いますが、引き続きよろしくお願いいたします。

まとめ

本記事では、会社見学メールの書き方とそのポイントについて紹介しました。

正しいメールマナーと適切な内容を守れば、企業との関係をスムーズに構築することができます。

就職活動は、企業とのコミュニケーションが非常に重要です。

丁寧なメール作成を心がけ、企業からの好印象を獲得しましょう。

実際にその企業と縁がなくても、繰り返し企業の担当者とメールのやり取りをすることで、ビジネス的なコミュニケーションの型を知ることにも繋がります。

自分の考え方やアウトプットも変化していくでしょう。